第2号(令和2年8月7日発行)
7月30日に長い長い梅雨が明けましたが、6月中下旬に田植えした田んぼでは、長梅雨の影響で生育が遅れ気味です。
ただ、梅雨明け後は、晴天が続いているため、徐々に回復してくる見込みです。
今夏も猛暑になると予想されていますので、日中の農作業は避け、熱中症に注意しましょう。
今回は、出穂期前後の情報および早生品種の収穫適期予想についてお知らせします。
ただ、梅雨明け後は、晴天が続いているため、徐々に回復してくる見込みです。
今夏も猛暑になると予想されていますので、日中の農作業は避け、熱中症に注意しましょう。
今回は、出穂期前後の情報および早生品種の収穫適期予想についてお知らせします。
1. 気象情報
6月は降水量が多かったものの集中的な降雨となったことで日照も確保できていました。
7月は雨の日が多く、気温も上がらず、日照時間が短い月となりました。
7月は雨の日が多く、気温も上がらず、日照時間が短い月となりました。
2. 病害虫の発生状況
(1) いもち病
全体的に発生は少ないですが、中山間地域や一部の田んぼで停滞型の病斑が見受けられます。
発生していない田んぼでも、夕立等により条件次第では発生する可能性があります。
また、水が入っていなかった田んぼに水が入ると、肥料を一気に吸収するため、いもち病が発生しやすくなります。
雨が降った後や入水後に田んぼをよく観察しましょう。
全体的に発生は少ないですが、中山間地域や一部の田んぼで停滞型の病斑が見受けられます。
発生していない田んぼでも、夕立等により条件次第では発生する可能性があります。
また、水が入っていなかった田んぼに水が入ると、肥料を一気に吸収するため、いもち病が発生しやすくなります。
雨が降った後や入水後に田んぼをよく観察しましょう。
- 穂いもちの防除適期は出穂直前です。(ジャンボ剤は出穂5日前まで)
- 穂いもちは発病してからでは防除効果が劣ります。
(2) 紋枯病
発生している田んぼは見当たりませんでしたが、発生しやすい状況が続いています。
(3)トビイロウンカ
10株あたり1~2頭発生している田んぼがありましたが、他地域の発生状況より少ないようです。
1株あたり1頭のトビイロウンカがいたら、防除を検討しましょう。
防除適期は、8月20~31日頃(第2世代の幼虫時期)です。
猛暑の場合、繁殖が抑制される傾向にありますが、十分に注意が必要です。
(4) 斑点米カメムシ
田んぼの中での発生は少ないようです。
これから出穂をむかえる田んぼでは、出穂前までに畔草の草刈りをしましょう。
発生が多く薬剤防除をする場合は、穂揃い期から7~10日後が適期です。
(5)コブノメイガ
食害により葉が白くなっている田んぼが見受けられます。大きな被害に繫がる可能性は低いですが、
気になる場合は、成虫が飛んでいる時期に薬剤散布をしましょう。
発生している田んぼは見当たりませんでしたが、発生しやすい状況が続いています。
(3)トビイロウンカ
10株あたり1~2頭発生している田んぼがありましたが、他地域の発生状況より少ないようです。
1株あたり1頭のトビイロウンカがいたら、防除を検討しましょう。
防除適期は、8月20~31日頃(第2世代の幼虫時期)です。
猛暑の場合、繁殖が抑制される傾向にありますが、十分に注意が必要です。
(4) 斑点米カメムシ
田んぼの中での発生は少ないようです。
これから出穂をむかえる田んぼでは、出穂前までに畔草の草刈りをしましょう。
発生が多く薬剤防除をする場合は、穂揃い期から7~10日後が適期です。
(5)コブノメイガ
食害により葉が白くなっている田んぼが見受けられます。大きな被害に繫がる可能性は低いですが、
気になる場合は、成虫が飛んでいる時期に薬剤散布をしましょう。
- 病害虫の発生状況は、田んぼごとに異なります。自らの田んぼの観察を十分に行いましょう。 最新情報は、今後の「携帯版稲作情報」及び「稲作だより3号」でお知らせします。
- 農薬を使用する時は、農薬の安全使用と飛散防止対策を徹底しましょう‼
3. 出穂期及び収穫適期予想
(1) 早期夢つくし(5月10日植えまでの夢つくし)
8月20日頃から収穫適期になります。
(2) 普通期水稲
生育遅れの影響で、出穂期は昨年よりも遅れそうです。
8月20日頃から収穫適期になります。
(2) 普通期水稲
生育遅れの影響で、出穂期は昨年よりも遅れそうです。
品種 | 田植え日 | 出穂期予想 | 収穫適期予想 |
---|---|---|---|
夢つくし | 6月1日 | 8月6日頃 | 9月10日頃 |
6月10日 | 8月13日頃 | 9月17日頃 | |
元気つくし | 6月10日 | 8月18日頃 | 9月25日頃 |
6月20日 | 8月26日頃 | 10月4日頃 | |
ヒノヒカリ | 6月10日 | 8月27日頃 | 次回の稲作だよりでお知らせします |
6月20日 | 8月31日頃 | ||
実りつくし | 6月20日 | 9月5日頃 | |
ヒヨクモチ | 6月20日 | 9月10日頃 | |
ツクシホマレ | 6月20日 | 9月7日頃 |
4. 出穂期頃からの水管理
(1) 出穂期前後
出穂期前後1週間は水をきらさないように浅く水を溜めましょう。
(2)出穂1週間後から収穫時期まで…早期落水防止
できるだけ収穫間際まで間断潅水をしましょう。
(3) 台風対策
台風が接近してきたら強風による脱水を防ぐため、可能な限り深水管理を行いましょう。
出穂期前後1週間は水をきらさないように浅く水を溜めましょう。
(2)出穂1週間後から収穫時期まで…早期落水防止
できるだけ収穫間際まで間断潅水をしましょう。
(3) 台風対策
台風が接近してきたら強風による脱水を防ぐため、可能な限り深水管理を行いましょう。
5. 等級を著しく低下させる要因
下記の条件になると等級が下がる若しくは規格外となります。注意しましょう。
(1) 胴割れ(立毛胴割れ)
早期落水した場合や刈り遅れた場合に、田んぼの中で胴割れが発生します。高温年に刈り遅れた場合は、特に発生しやすくなるので注意しましょう。できる限り落水時期を遅くし、適期収穫を行いましょう‼
(2)ヤケ米
収穫した籾を炎天下にさらしたり、コンバイン袋に入れて放置していると「ヤケ米」が発生します。収穫後2~3時間以内に乾燥機に入れ送風にしましょう‼
(3) 稲こうじ
稲こうじ病菌の損傷を受けていることが確認されたものは規格外となります。発生の多い田んぼは、分別して収穫・乾燥を行いましょう‼
(4) 雑草種子の混入
雑草の種子が玄米の種子に混入していると等級が下がり、大半が規格外となります。色彩選別機でも完全に除去することは厳しいので、種子が落ちる前に抜き取りましょう。
(1) 胴割れ(立毛胴割れ)
早期落水した場合や刈り遅れた場合に、田んぼの中で胴割れが発生します。高温年に刈り遅れた場合は、特に発生しやすくなるので注意しましょう。できる限り落水時期を遅くし、適期収穫を行いましょう‼
(2)ヤケ米
収穫した籾を炎天下にさらしたり、コンバイン袋に入れて放置していると「ヤケ米」が発生します。収穫後2~3時間以内に乾燥機に入れ送風にしましょう‼
(3) 稲こうじ
稲こうじ病菌の損傷を受けていることが確認されたものは規格外となります。発生の多い田んぼは、分別して収穫・乾燥を行いましょう‼
(4) 雑草種子の混入
雑草の種子が玄米の種子に混入していると等級が下がり、大半が規格外となります。色彩選別機でも完全に除去することは厳しいので、種子が落ちる前に抜き取りましょう。
気になる雑草
- 【ナガボノウルシ】
- 【クサネム】
6. 機械の掃除徹底と安全対策
掃除や点検を徹底し、事故を防ぎましょう‼
- コンバインや乾燥機・籾摺機の掃除を十分に行い、異物等の混入やコクゾウムシ等の害虫が発生しないようにしましょう。
- また、コンバイン作業は、巻き込まれや転倒・転落事故、周囲の安全確保に十分に注意して行いましょう。
【田面ライダーE貸出受付中】
-
水稲作業労力軽減に向け乗用溝切機(田面ライダーE)の貸し出しを行っています。
貸し出しをご希望される方は、農業振興課または最寄りのグリーンセンターにお問い合わせ下さい。
東グリーンセンター581-0522
早良グリーンセンター803-1111
西グリーンセンター806-7411
農業振興課711-2063
◆利用料金 1日 1,000円 (税別)◆ ◆貸出・返却場所 西グリーンセンター◆
※田面ライダーは1台しかありませんので、ご希望日に貸し出しができない場合がございます。