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令和元年1号

令和元年1号

第1号(令和元年7月19日発行)

統計が残っている昭和26年以降、最も遅い梅雨入り(6/26頃)となりました。
梅雨入り後も少雨が続いており、乾いた田んぼが目立ちます。雑草が多い田んぼでは、中後期除草剤の使用も検討し、グリーンセンターに相談しましょう。
今回は、出穂までの管理を中心にお知らせします。

1. 気象や生育について(6月1日~7月15日)

【気象】
降水量が極端に少なく、県内主要ダムの貯水率もかなり低くなっています。また、昨年ほどではないものの、日照時間も多く、平年を上回りました。

【早期水稲】
生育は順調で、間もなく出穂期を迎えます。

【普通期水稲】
生育は順調ですが、いもち病が出始めています。

45日間(6月1日~7月15日)の気象状況(前原にて計測)

指標 平均気温
(℃)
最高気温
(℃)
最低気温
(℃)
降水量
(mm)
日照時間
(h)
2019(R1) 23.0 27.1 19.8 214.5 245.6
平均値 24.0 28.1 20.9 493.6 190.8
平均差 -1.0 -1.0 -1.1 43.5% 107.4%
※平年値は、2008~2017年の期間。気温は平均値、降水量および日照時間は積算値です。

2. 出穂期予想と穂肥の時期

穂肥時期: 葉色と幼穂長を観察して、適切な穂肥を行いましょう。
品種 田植え日 出穂期予想 穂肥時期の目安
(化成肥料)
夢つくし 6月1日 8月4日頃 7月16日頃
6月10日 8月9日頃 7月21日頃
元気つくし 6月10日 8月15日頃 7月27日頃
6月20日 8月20日頃 8月1日頃
ヒノヒカリ 6月10日 8月25日頃 8月6日頃
6月20日 8月27日頃 8月8日頃
実りつくし 6月20日 9月1日頃 8月12日頃
ヒヨクモチ 6月20日 9月4日頃 8月16日頃
ツクシホマレ 6月20日 9月3日頃 8月11日頃
8月20日頃
注1)出穂期とは、田んぼ全体の4~5割の穂が出た日のことです。
注2) 穂肥が有機質肥料の場合は、上記よりも1週間前を目安に行いましょう。

稲の姿による穂肥の施用時期
  1. 葉色: 畔草と同じ位の色の濃さが基準になります。
  2. 幼穂長: 2mm位の頃が化成肥料の施用時期です。
※ 詳しくは、稲作ノートの23ページをご覧ください。

穂肥を行う時の注意
次にあてはまる場合は、穂肥の量を少なくする、穂肥の時期を遅らせるなどが必要です。
  1. 葉色が濃い(葉色板で4.0以上)
  2. 伸びすぎている
  3. 分げつが多い(25本以上)
  4. いもち病が出ている
  5. 曇雨天が続いている(続きそうな時)
※ 元肥一発肥料を使用している圃場で葉色が薄くなった場合は、グリーンセンターにご相談下さい。

3. 水管理

中干しは茎数を確保して行いましょう。

(1)中干し
  1.  中干開始時期は、1株の茎数が18本程度になった頃です。(田植え後約1ヶ月)
  2. 田面に軽く足跡がつく程度に干しましょう。
  3. 田面が白く乾きすぎないように注意しましょう。
  4. 畔際と田んぼの中心部分では乾き具合が違うので田んぼ全体を良く見て下さい。
  5. 中干し後の水の確保が難しいん場合は、軽めに中干しを行うか、中干しを行わないようにしましょう。
(2) 中干し後の水管理
  1. 最初の水入れは、走り水程度のかん水を行い、土と水を馴染ませましょう。
  2. その後は間断かん水を行いましょう。
  3. 中干しが出来なかった田では落水期間を長めにした間断かん水を行いましょう。
(3) 出穂前後の水管理
  1. 出穂期は稲にとって一番水が必要な時期です。出穂の1週間前後は水をきらさないように、浅く水をためましょう。
(4) 強風・台風対策
  1. 台風が接近してきたら、強風による脱水を防ぐため可能な限り深水管理を行いましょう。
  2. 台風が過ぎ去った後は水を入れ替え、間断かん水を行いましょう。

4. 病害虫対策

(1)ウンカ
セジロウンカの飛来は少なく、防除の必要はありません。トビイロウンカもセジロウンカと一緒に飛来してきていますが、ごく僅かです。今後の天候次第では増加する恐れがありますので、気をつけて観察して下さい。

(2) いもち病
育苗期や田植え後は、ほとんど見られませんでしたが、現在、一部の田んぼで出始めています。乾いた田んぼに水が入ると稲が肥料を一気に吸収し、いもち病が発生しやすくなりますので、入水後はこまめに巡回しましょう。
  1. 穂肥の時期に「葉いもち」が出ていたら、穂肥をやらない、量を減らす等が必要です。
  2. 上位の葉に「葉いもち」が多い場合は、「穂いもち」に進行することがあります。
※防除が必要な場合は、出穂直前(ジャンボ剤は出穂5日前まで)に防除を行いましょう。

(3)稲こうじ病 ※ 出荷玄米に「稲こうじ病」の混入がある場合は、「規格外」となります。
近年、発生が多く、品質低下を招いています。幼穂形成期から穂ばらみ期に雨が多く、気温が低いときに発生しやすくなります。今年は、高温になりそうですが、昨年、発生が多かった田んぼでは、発生に注意しましょう。
  1. 葉色が濃い田んぼでは、穂肥を控える。
  2. 薬剤防除する場合は、粉剤・水和剤で出穂10~20日前、粒剤で出穂14~21日前に行いましょう。
※ 症状が現れた後で薬剤を散布しても効果はありません。

(4)斑点米カメムシ
出穂10日までは、こまめな草刈を行いましょう。雑草の穂を出さないように!刈取った草が水路に落ちないように注意しましょう。
  • 病害虫の発生状況は、田んぼ毎で異なります。自らの田んぼの観察を十分に行いましょう!
  • また、畔草は草丈がヒザより上にならないように管理していきましょう!
  • 最新情報は、今後の「携帯版稲作情報」及び「稲作だより2号」でお知らせします。
  • 稲こうじ病はこちらのようになります。その他の病害虫対策もしっかりと行いましょう。

5. その他

農作業事故や熱中症には十分注意しましょう。
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